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リンパ球クローナリティ検査

犬・猫の悪性リンパ腫/リンパ球性白血病、またはこれらの疑いがある疾患を主な対象とした遺伝子検査です。
B細胞はIg、T細胞はTCRの遺伝子を用いて、それぞれが単一性に増殖しているか否かを判定します。

摘要
対応腫瘍 犬・猫の悪性リンパ腫/リンパ球性白血病などリンパ球由来の疾患(疑い含む)
適用検体 胸水や腹水などの沈渣、リンパ節などの生検組織片
報告日 受付日から1週間前後
記載項目 陽陰性判定結果、コメント

検査対象となる腫瘍

悪性リンパ腫/リンパ球性白血病のような リンパ増殖性疾患においては、治療方針を決めるにあたり B細胞性T細胞性であるかがしばしば問題になります。
また場合によっては、そもそも腫瘍性増殖であるか否かの判断が難しい症例もあります。
本検査ではB細胞はIg(免疫グロブリン)、T細胞はTCR(T細胞レセプター)という細胞表面に発現している蛋白の遺伝子を解析することで、各々が単一性(モノクローナル)に増殖しているか否かを判定します。
そのため犬・猫のリンパ増殖性疾患、またはその疑いがある疾患が検査対象となります。

クローナリティ検査について

結果の判定について

B細胞クローナリティあり(陽性) → B細胞のモノクローナルな増殖が示唆され、B細胞性のリンパ腫/白血病が疑われます。
T細胞クローナリティあり → T細胞のモノクローナルな増殖が示唆され、T細胞性のリンパ腫/白血病が疑われます。
T/Bクローナリティあり → いずれか(あるいは両者)のモノクローナルな増殖が示唆され、T/B判定は困難ですがリンパ腫/白血病が疑われます。
クローナリティなし(陰性) → 本検体内にモノクローナルな増殖は検出されません。
本検査の結果判定に関しては注意事項にご留意ください。

クローナリティ検査について2

ご依頼方法

検体量の目安および送付方法
tru-cutやパンチ生検程度の大きさの生検組織や胸水等の沈渣から検査いたします。採材後は培養用保存液もしくは生理食塩水に入れて冷蔵でご送付ください。

ご依頼方法
ご送付の前に必ず検査のご予約をお電話やメール、メールフォームなどからお願いいたします。
ご予約後、上記方法で採材・保存液に浸漬したものを検査依頼書と共に弊社まで冷蔵でご送付ください。
検査依頼書には必要事項を必ずご記入の上、臨床経過・症状などできる限り詳細なヒストリーのご記入もお願いいたします。
なお検体はホルマリン浸漬しないようお願いいたします。(検査結果に影響するリスクがあります)

注意事項

注1:「反応性過形成」の症例においても、本検査にて「陽性」の判定になる可能性がございます。

注2:「陰性」の判定の場合でも、悪性リンパ腫/リンパ球性白血病を否定する根拠にはなりません。(non-T/non-Bのケースや、クローナリティ検査で検出されないケースがあります)

注3:この検査は、リンパ腫や白血病を確定診断するものではございません。また腫瘍の悪性度の高さや、転移の有無を判定することはできません。病理組織検査や細胞診結果などから総合的な判断をお願いいたします。

注4:検体採取後に塗抹等で腫瘍化していると疑われるリンパ球が混入していることをご確認の上、検体のご発送をお願いいたします。

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